フクちゃん 『スラムダンク』より
記憶をたよりに書くので、正確かどうかちょっとあやしいところがあるのですが、
昔、スラムダンクという漫画があったんです。(有名ですよね。)
高校生のバスケット部のことを描いた青春漫画なんですが、高校生の男子の描写がとても詳しく描かれていたんです。
その中で特に印象的だったのが、
陵南高校のフクちゃんと田岡監督のはなしです。
陵南高校のバスケット部に注目株の新入部員が二人、入ってきます。
(陵南高校はたぶん私立校でスポーツに力を入れている高校のようで、二人は中学生のときに活躍を認められ、スカウトされて入ってきたような感じでした。)
すみません!スカウトされて入ったのは仙道君で福田君はスカウトではありませんでした。
一人は仙道君というイケメンで天才肌の子で、
もう一人は福田君という個性的な顔立ちで泥臭い努力家の子です。
田岡監督はそこで思います。
仙道君はプライドが高いから褒めて伸ばそう、
福田は泥臭く失うものがなさそうだから、叱って伸ばそうと
考え、それを実行しました。
しかし、田岡監督に期待されてか、集中的に叱られ、怒鳴られてばかり毎日にとうとう我慢しきれず、福田君はある日、
「ほわちゃあ!!」と謎の言葉を吐き、突然切れてしまったのです。
・・・・・・・そして、流血し、包帯ぐるぐる巻きの田岡監督は一人、反省するのです。
ここも記憶違いで、包帯でぐるぐる巻きになってませんでした。。。。
泥臭くて、図太いと思っていた福田君は本当はとても繊細な感性の持ち主で、プライドの高い男の子だったんだと・・・。
なんとか謹慎がとけてバスケ部に戻ってきた福田君に対して、田岡監督は今度はどなることなく、褒めて指導するようになり、指令を出す時や注意するときは、声を荒げないよう、抑えた声で言うようになった・・・そういうお話です。
これ、私が、中学生のときに読んだのですが、めっちゃ感動したんです。福田君は自分に似ていると、すごく共感したんです。不器用なんだけど、プライドが高く、繊細なところ・・・。
そして、なんでもそつなくこなしてしまう天才肌の仙道君に対する気持ち。(羨望、うらやましい、憧れ、くやしい)
仙道君みたいなパーフェクトな人になりたい!でも、絶対なれない・・・。実力が、キャラが、メンタルの強さが全く違う!この気持ちが痛いくらいすごくわかる!!
傷ついた気持ちにガンガン叱りつける指導者・・・。
自分を無くして、ほわちゃあ!!・・・
でも、最初の読みは間違っていたけれど、深く深く反省し、福田君に合わせた指導法に変えた田岡監督はたいした監督ですよ。
自信を取り戻していくフクちゃんを見るのはうれしかったです。
いろいろあったけど、いい監督に出会えてよかったなあと思いました。
バスケットだけでなく成長していくことって同じなんだと思いましたね。
なんというか、周りに対しての自分のこととか、自分に対する自信とか、そういう精神的な面がものすごく左右してくる。
これが、伸びる、伸びないの大きな鍵をにぎっていると思います。そして、このことが一番難しい課題だとも思います。
そして、田岡監督みたいな理解者が成長する上で不可欠なところ。
ひとりじゃ成長できないところ・・・。(やはり周りの協力は本当に必要です。)
成長していくことってジャンルは違えど、共通しているものなんですね・・・。
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