ナイーブな人たちのための本④『敏感すぎて困っている自分の対処法』
はじめに
今日、紹介するのはこちらの本です。
「敏感すぎて困っている自分の対処法」
前回紹介した、
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしますあなたへ。』のバージョンアップみたいな本です。
実際にこの本の補足というか、この本をベースにして展開しているので、
自分の敏感さやだれかの敏感さをよく知りたいのであれば、2冊まとめて読むことをおすすめします。
本の印象
「ささいな〜〜」でのわかりにくくかったこととか、実社会では結局どう対処すればいいの?っていう疑問にこの本で解決方法が提案されています。
『ささいなことで〜〜』は教科書だとしたら、
『敏感すぎて〜〜〜』は参考書という感じです。
この本を読んでの私の収穫は「瞑想」がいいですよと書いてあったことです。
もちろん、瞑想は知っていたし、興味はあったんだけど、退屈でしんどそうで実際やろうとは思わなかったんだよね〜。
HSPには瞑想がおすすめ
瞑想は疲れた脳を落ち着かせてくれる
〜ストレスホルモンを軽減してくれる瞑想〜
敏感な人のアタマの中をのぞいてみたら、かすかな刺激をも拾うくせに、刺激にはとても弱いことがわかりました。また、左右の脳のバランスも普通とは違うので、通常とは違う現象が起きやすいのも特徴です。
でも、脳が原因なら、脳に働きかければいいのです。
****具体的には瞑想や座禅、強い意志などで、受けた刺激にとらわれない練習をつみます。要は、ストレスを受けても、それを脳に伝えないような工夫をすることで、脳の過激な反応を和らげてやればいわけです。
脳への働きかけがどうして効くの?〜脳科学の発達で明らかにされた事実〜ネガティブな出来事にいちいち警報を鳴らして、ストレスホルモンを出しっ放しにする癖を変えれば、体も心も楽になるはずです。敏感すぎる人は、他の人よりストレスホルモンのコレチゾールが多いのですが、これは瞑想で減らせます。
1日にしてならず
こちらの著者はHSPの方で、実際に健康にいろいろな問題があったようで、かなり苦労された印象です。
だから、一文一文、力が込められていて、説得力があります。
「ささいな〜」でも書かれていましたが、HSPの人は他人との境界が薄いんですね。
他人の気持ちを理解しやすい長所ではあるんですが、薄いがゆえに他人からのサイキックアタックにやられやすく、すぐに身体、心を壊しがちです。そのためにはどうしたらいいかが文章のかなりの部分が費やされていて、実用的です。
ですが、瞑想することや自分ぶれない核を持つことは1日にしてならずで、難易度が高く、やはり難しいものなんだなと思いました。
でも、著者のように頑張ってみたいと思います。
まとめ
ゆるい4コマ漫画が描かれていて、HSPの様子や状況がわかりやすく表現されているので、敏感でない方が理解するために読むのにすごくおすすめの本です。
具体的に体へのアプローチ法やこんな考え方はどうでしょうか?という提案が書かれているので、HSPの方には文句なしにおすすめです。
私の印象では、この本が一番実用的だったように思います。
- 作者: 苑田純子,浜松医科大学名誉教授高田明和,高橋敦(マンガ)
- 出版社/メーカー: きこ書房
- 発売日: 2015/01/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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