結構衝撃的だった「聲の形」
はじめに
今日は、漫画の感想です。
ひさびさに時間を忘れて夢中になりました。
『聲の形』
「聲の形」という漫画を全巻読みきりました。
聲の形 コミック 全7巻完結セット (週刊少年マガジンKC)
- 作者: 大今良時
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/12/17
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (11件) を見る
この漫画・・・、読むの勇気がいったんです。
なぜなら、この漫画のヒロインは耳の聞こえない子だからです。
実は、私、難聴なんですね。
補聴器をつけてるんですが、雑談とか聞こえないことが多くて、まあ、毎日が穴埋め問題やっているっていうか・・・。
やはり、いろいろあるんですよ。
でも、少し聞こえているのでなんとかかんとかなったと思っているんですが、
この漫画は容赦ない!!
中途半端に自分に向き合うことを許さない漫画です。
1巻にすべてが詰め込まれている!
圧巻なのは、1巻です!!
ここにいじめの様子、みんなの行動のほとんどが凝縮されています。
正直言って、見てられないというか、ガチで涙出てきます。
もう、フラッシュバックのオンパレードでこの漫画家さんはそうとう取材しているなと思いました。
たしかに、この漫画は耳の聞こえない子にクローズアップしていて、
その子を中心にクラスの動きが描かれているんですけど、
根源的というか、
どこのクラスでも大なれ小なれ、こういうことは起こっているんです。
それをあますことなく、表現されています。
誰が、見てもこの1巻は胸が詰まってしまうでしょう。
でも、人間なら読むべき!!
みんなの心の詳細
2巻以降から、高校生になったみんなの昔の気持ち、なぜああいう行動したのかの詳細が徐々に浮き彫りにされてきます。
そりゃ、みんな性格が違いますからね。能力の違いだってある。
集団で生きていくことの難しさを突きつけられます。
あと、大人の醜さも表現されてますね。もと担任の先生とか。
終わりは結構前向き
主人公石田が、最後に酸いも甘いもすべて受け入れる、影も光も受け入れていこうという前向きな姿勢で物語は終わっています。
受け入れられないセリフはあるもののそれもよしと。
なんだかんだいって青春っていいね!
やっぱりね・・・。
アラフォーになると若い子はかわいいね。これがおっさん、おばさんだけが出てくる漫画だと暗すぎてつらい・・・。
この漫画に出てくる子はちゃんと自分自身と向き合って葛藤してて、初々しいね。
最後に
クライマックスはちょっと無理矢理感が あって、どうなのよって思いましたけど、全体的に良くできてます。この漫画。
障害者と一緒に歩むことの難しさを改めて実感しました。
自分のことを責めがちな私ですが、この漫画は全体を俯瞰で観れるという機会を与えてくれて本当に良かったです。
今、ここで、改めて自分やかつての人をリフレーミングしようと思いました。
みなさんにもぜひ読んでいただきたいです。
誰が悪い、誰が正しいということではない、このもどかしさ。イライラ。
みなさんでこの漫画を通して、一緒に考えられたらと思います。
聲の形 コミック 全7巻完結セット (週刊少年マガジンKC)
- 作者: 大今良時
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/12/17
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (11件) を見る